2013.10.2

WorMo’的ワークスタイル

仕事を続けているから もっと笑顔になれる

Vol.3 キャリアを考え生活にメリハリを

フィリップス・レスピロニクス合同会社
営業・マーケティング本部マーケティング部
睡眠グループトレーニングスペシャリスト
関野あじは さん
臨床検査技師の資格を生かして、同社で製造・販売するCPAP機器(睡眠時無呼吸症候群の治療に用いる医療機器)や検査機器の取り扱いに関する社内研修を担当している。2013年4月に育児休暇から復帰。1歳女児のいるワーキングマザー。

インタビューアー/WorMo’編集長
河内律子(2歳児のワーキングマザー)

子育て期間は将来に向けてスキルを育む時期
――育児休暇から復帰なさって半年になるそうですね。今の生活ペースはいかがですか?
現在は午前9時から午後4時までの時短勤務です。上長は男性ですが子育てに理解がある方ですし、同じチームのメンバーも両立を応援してくれて、恵まれた環境の中で仕事をしています。ただ、やはり働く時間が短いので、仕事の効率化や情報の共有は意識しています。おかげで、今のところ大きなトラブルはなく乗り切っています。

――ワーキングマザーの方にお話を聞くと、仕事が滞らないように周りとのコミュニケーションを密にした、という人が多いですね。
それは私も意識しています。以前は作成した資料が他のメンバーの資料と重複していた、ということもあったのですが、連絡を頻繁にとってムダを省くようにしました。それ以外では、チームに割り当てられている共有フォルダの使い方を工夫しています。私の不在時に他のメンバーが資料を探すこともあるので、ファイル名には誰が見てもわかる名称を付け、整理整頓を心がけています。

――私は、自分が使っているPC内で保存するファイルやフォルダーは自分がわかればいい、という視点だけで名前付けしたりまとめたりしているので、ほかの人が見たら理解できないかも…(苦笑)。
わかります。私もデータ整理が苦手で…。だから、自分のPCでもファイル名のつけ方をわかりやすくするだけでなく「デスクトップ上に置くフォルダやファイルは3列まで」をルール化しています。

――3列まで、ですか。それくらいであれば、ひと目で目的のファイルを見つけることができそうですね。
ほかに復帰後に仕事のスタイルを変えられた点はありますか?
私は、社内研修の企画から実施までを手がけることが多いんです。研修はたくさんのスタッフと協力して進めるため、どうしても時間がかかります。そこで、企画立案やスタッフへの連絡・資料づくりは、できるだけ早めに進めています。出産前は前日の夜まで資料の手直しを粘ったりしていましたが、今はなかなか残業ができないので。

――時間の制限は、子育てが一段落するまではどうしてもついて回りますよね。今は日々をこなすことで大変だと思いますが、一段落した後のことを考えられことはありますか?
しばらくは、大きなプロジェクトの中心になったり、全国の営業所を回って研修をしたりするのは難しいと思います。でも、そんな中でも英語力のブラッシュアップなど頑張れることはあるので、通勤電車の中でリスニングをしたりしています。今は、将来のキャリアにつながるスキルを育む時期なのかな、と考えています。
これがCPAP機器。年々改良され、現在はこんなに小さな鼻マスクで使いやすくなっています。
1歳の娘と。まねっこが大好きで最近はラジオ体操にハマっています。
こどもを寝かせてから自分の就寝までがリフレッシュの時間
――私を含めワーキングマザーは、自分の時間が取れない、とよく言われていますが、関野さんはどうですか?
あ、私は意外に取れているかも。

――何か秘訣がありそうですね(笑)。
睡眠に関わる仕事をしているので、娘の健康のためにも、必ず夜8時までには寝かせる、と決めているんです。私が寝るのは12時ですから、録画しておいたテレビドラマを家事の合間に見る時間もあって、リフレッシュできていますよ。

――夜8時!? 自分の今の生活からは考えられない時間です。保育園にお迎えに行ってから夕食を食べさせて、お風呂に入れて、寝かせるまでバタバタでは?
もう戦争です(笑)。少しでもスムーズに行くよう、土日にまとめて食事をつくり冷凍しておくなど、時短の工夫をここでも取り入れています。

――関野さんは、仕事でも家事でも、計画をしっかり立ててテキパキ進めていくタイプなんですね。出産前からですか?
いえいえ、以前はぐうたらなところもありました(笑)。やはりこどもができて、タイムマネジメントの重要性に気づいたことが大きいと思います。そして、効率性を意識して過ごすようになったら、生活にメリハリが生まれました。仕事が充実していると感じるし、休日にこどもと過ごすのも楽しいんです。

――私も、仕事に復帰してからの方が、こどもにいい接し方ができている気がします。笑顔でいられる時間が増えたというか…。
そうなんですよね。育休の頃は、こどものちょっとしたしぐさに「あ、笑ってない。楽しくないのかな?」と勝手にプレッシャーを感じて、疲れてしまうことがありました。仕事をしている今の方が、いっしょに過ごす時間を楽しめています。

――子育てが仕事にプラスになった、という部分はありますか?
まず、子育て世代の生活を経験できたことです。製品のプロモーションをしていく時に、今の経験が役立つかもしれないと思っています。また、社内研修の時に、以前に比べて1人1人に声かけをするようになったり、理解できるまでとことん付き合ったりと、向き合っていく力がついたかもしれません。

――わかる気がします。私もチームのスタッフから「優しくなった」と言われました(笑)。
こどもの教育とは全く違うはずなのに…なんだか不思議ですね(笑)。



関野さんの1日

 
6:00 起床
朝食づくりなど自分と娘の身じたく
(保育園の送りはご主人が担当)
7:30 出勤
(電車での移動中は英語のリスニング学習)
9:00~16:00 仕事
18:00 保育園のお迎え
(夕食→入浴)
20:00 娘を寝かしつける
(その後、家事、テレビドラマ鑑賞など)
24:00 就寝

取材を終えて

私は、通勤時間に日々の業務(メールのチェックなど)をしていますが、関野さんのように今後のキャリアを考え,自己啓発の時間として活用されるのは、時短勤務の今もステップアップしているように感じられ、モチベーションアップにつながりますね。
そして…私も極力早くこどもを寝かせて、自分の時間、リフレッシュタイムを持てるようにしたいです! 睡眠の大切さをお仕事にされている関野さんとお話して、切実に感じました。(河内)

文/横堀夏代 撮影/ヤマグチイッキ